【脳科学で運が上がる?】『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』

本の紹介
うさ井
うさ井

…こうして、お金を拾おうとしたやつを捕らえるトラップをしかけて…

ほん太
ほん太

うさ井さん、こんにちは。
いったい、1円玉を使って何をつかまえようとしているの?

うさ井
うさ井

あぁ、ほん太くんか。こんにちは。
お金を拾うって、運がいいってことでしょ?

だから、お金を拾おうとしたやつをつかまえて、自分より運のいいやつらを絶滅させるんだよ。

ほん太
ほん太

…すぐに行動するフットワークの軽さはすばらしいよね。
でも、他人を蹴落とすのではなくて、自分から「運のいい人」になる努力をしてみたらどうかな。

『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』(中野信子/著 サンマーク出版 2023年)を紹介するから、読んでみてよ。


『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』一行紹介
主体的に「運のいい人」になるための行動や考え方を、科学的な根拠とともに紹介する本。


この本では、運・不運は公平に起きるものとしています。
その運をどう生かすかには主体的にかかわることができる、という主張です。

運のいい人とは、幸運をキャッチできる人

うさ井
うさ井

自分から運をつかむんだよ。

…そう、ワナを仕掛けてね。

ほん太
ほん太

…もう少し、続きの話を聞いてもらっていいかな。
手段を決めるのは、それからでも遅くないよ。

「運・不運は公平」という主張について、この本では、数学の理論“ランダムウォークモデル”を紹介しています。
たとえば、コインを1万回投げます。
表が出たらプラス1進み、裏が出たらマイナス1進む、とします。
その場合、プラスかマイナスどちらかに、200~300くらいずれる結果になることが多くなります。
1万回すべてが偏るということはめったに起きません

運・不運も同じです。
長い期間で見ると、大きな差はないところで落ち着きます。
ただ、脳科学的にみると、マイナスがしばらく続くと「あぁ、自分って運が悪い」ととらえてしまう特性が、人間にはあります。

ならば逆に、「プラスが続いている=運がいい」と脳がとらえればいいのです。
つまり運のいい人とはみんなに公平に起こる運をより多くキャッチし、不運を防ぐ(あるいは幸運に変える)ことができる人ということです。

では、具体的にどのような行動や考え方で運が良くなるのか、ポイントを絞って紹介します。

運のいい人は、自分を大切にする

運のいい人は、自分自身を大切にします。
自分を大切にしていない人は、他人からも大切にされません。
このことについて、本では心理学の“割れ窓理論”を紹介しています。

“割れ窓理論”とは、「軽い犯罪がやがて凶悪な犯罪を生み出す」という理論です。
たとえば、ごみが一つも落ちていない道にポイ捨てはしにくいですが、ゴミだらけの道なら「1個ゴミ増えても変わらないか」というように、心理的抵抗が少なくなります。

ということは、自分を粗末に扱っている人は、「こいつは大事にしなくていいよね」と思われやすいのです。
逆に、自分を大切にしている人は、他の人からも大切に扱われます
身なりをきれいにしたり、お気に入りの道具をそろえるのはもちろん、自分の意見や価値観も大切にしましょう。

周りの人と良好な関係が築ければ、余計なトラブル(不運)を防げるし、楽しいことが起こる(運をキャッチ)可能性が高くなります

うさ井
うさ井

自分のことはとても大切に思っているよ。
他人がすべて石ころに見えるくらいに。
でも、いまひとつ、自分の運がいいと思えないんだよね。

ほん太
ほん太

…自分“だけ”でなく、他の人も大切にしてあげようよ。

運のいい人は、他人を思いやる

運のいい人は、他人を思いやり「共に生きること」をめざすことができます。
この本ではそのことについて、ネアンデルタール人と現生人類の脳の差で説明しています。

ネアンデルタール人と現生人類の脳を比べると、“前頭葉”という部分が、現生人類のほうが大きいそうです。
前頭葉の中の“前頭連合野”という部分は、利他の概念や社会性など、人間らしい思考を行う箇所です。
そのため、現生人類が生き延びたのは、社会性に長けていたからという見方が有力になっています。

他の人と「共に生きる」ためには、以下のようなことを心がけると良いです。
・一人勝ちしない
・ライバルの成長も祈る
・他の人を素直に褒める

うさ井
うさ井

ワナをしかけると、敵を作ることになるね。

敵が多いと、不運なことが起こるかもしれないから、ワナはやめようかな。

ほん太
ほん太

不運どころか、逮捕か告訴されるよ。

他の人と共に幸せになるように考えようか。

運のいい人は、祈る

運のいい人は、ポジティブな祈りをします。
祈りと言っても儀式めいたものではなく、「ほかの人も幸せになりますように」とそっと手を合わせる程度。

「祈り?科学的根拠はどこに行ったんだ?」となりますよね。
他人の幸せも願うようなポジティブな祈りをすると、脳内快感物質(ベータエンドルフィンやドーパミン、オキシトシンなど)が分泌されるそうです。
そうすると、以下のような効果が期待できるとのこと。
・脳を活性化
・免疫力が高まり、病気の予防
・記憶力が高まり、集中力が増す

うさ井
うさ井

自分の脳内快感物質がたくさん分泌されるために、ほん太くんが幸せになりますように。

ほん太
ほん太

…どんなかたちであれ、祈ってくれてうれしいよ。

まとめ

今回は『新版 科学がつきとめた「運のいい人」』を紹介しました。
ポイントをまとめます。

  • 運・不運は公平。主体的にかかわることで運のいい人になれる
  • 自分を大切にすることで、他人からも大切にされる
  • 他の人との共存を目指す

最後まで読んでくださってありがとうございました!
またお会いできるのを楽しみにしています!

ほん太
ほん太

いろいろな人や本から「こうするといいよ」と教わったことが、たくさん書いてあったね。
つまりそういう行動って、運を呼び込む生き方になっているんだね。

うさ井
うさ井

運を良くするために、主体的に関われるというのが気に入ったよ。
(運のいい自分のような人たちが幸せになるため、そうじゃない人が全員ニンジンになりますように。じゅるり。)

ほん太
ほん太

うさ井さんも気に入ったところがあってよかったよ。
なんだかお腹が空いてきたね。何か食べに行こうか。

うさ井
うさ井

…ニンジンがいいな。

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