マジ ヤバイッス…
マジ ヤバイッス…
(あれは…“永遠のフレッシュさん”インコ林(いんこばやし)くん。)
こんにちは、インコ林くん。
何か困りごとかい?
ほん太先輩、こんちはッス。
実は、仕事のことでうさ井先輩に相談したいんすけど…
「話しかけるなオーラ」がすごすぎて、マジ怖いッス…
相談するのって、とても大変なことだよね。
今回は『仕事で悩まない人の相談力』(船見敏子/著 WAVE出版 2023年)を紹介するから、インコ林くんも相談力をつけてみよう。
『仕事で悩まない人の相談力』一行紹介:
誰でもスムーズに相談できるようになる方法を、具体的にわかりやすくまとめた本
この本では、「人に相談するのは、弱いことでも恥ずかしいことでもない」と書いています。
相談するというのは、「自分のわからないことや知らないことを、ちゃんと外に出すこと」ですよね。
これは、自分の弱さを隠してしまう人より、ずっと強いです。
相談できる自分になるために、これから紹介する3ステップを意識してみてください。
ステップ1 壁を取り除く
まず最初のステップは、「自分の中と外の壁を取り除く」こと。
つまり、思い込みを振り払うということです。
【壁1】「そんなこといちいち聞くな!」と怒られそう…
「そんなこと」じゃないッス!
困ってるから相談してるのに…マジへこむっス…
そうだよね。相手にとっては「そんなこと」でも、インコ林くんにとっては「大変なこと」だよね。
そもそも、上司や先輩が言う「そんなこと」ってなんだろう?
上司や先輩がいう「そんなこと」とは、「ネットなどで調べればわかること」であることが多いでしょう。
ということは、調べても分からなかったら相談していいと思えば、相談ハードルは下がります。
それでも不安なら、「私は●●と思いますが、いかがでしょうか?」と自分の意見を伝えたうえでジャッジしてもらうのはいかがでしょうか。
【壁2】「何も知らないんだね(笑)」と、無知をバカにされそう…
相談する=無知ではありません。
人に聞かずに知らないままでいると、無知になります。
質問する人ほど、有能になる人です。
「そんなことも知らないの?」とバカにしてくる人がいたら、「そんなふうにしか人を見られない人」とスルーしましょう。
【壁3】上司がいつも忙しくて、話しかけるタイミングがない…
うさ井先輩、いっつも鬼の形相でパソコンに向かってるッス…
マジ顔こわいッス!
うさ井さんは、目に感情がないだけだから大丈夫だよ。
でも確かに、相手が仕事をしていると、話しかけにくいよね。
忙しい人に相談するって、とても気を使いますよね。
忙しい人に相談するコツは3つです。
- 短い言葉で
- 事実ベースに
- 答えやすく
たとえば、このように。
「C社への提案についてご相談があります。お時間をいただけますでしょうか。」
「●●について、どのように提案すればよいか迷っています。ご意見を伺えないでしょうか。」
事実と意見については、『頭のいい人が話す前に考えていること』にも書かれていました。
(話を分かりやすくするために、事実と意見を分けて整理することが大切とのことでした)
ステップ2 相談の準備をする
短く、事実を、答えやすくッスね。
でも、そこまでまとまらないッス…
うん、そうだよね。
当たり前のように「まとめてから話せ」という人がいるけれど、まとめるのってコツがいるからね。
相談するのを踏みとどまるのは、本当に相談したいことがわかっていないからです。
相談することをハッキリさせるためにこの本に書かれていることのうち、「紙上カウンセリング」「雑談」「私はどうしてほしい?を考える」を紹介します。
紙上カウンセリング
産業カウンセラーでもある著者は、「人は自分で自分の問題を解決する力を持っている」と書いています。
その力を生かすため、自分に以下の質問をしながら考えてみましょう。
- 今抱えている悩みは? その悩みのきっかけは? 悩みがあることでどんな気持ちや影響?
- その悩みはなくなったほうがいい? なくなったとき、どうなる?
- 悩みに関することでコントロールできることは? できないことは? どんな方法ならできる?
- 誰なら助けてくれそう?
雑談
ある調査では、若手社員の悩みの上位に「何を相談したらいいかわからない」というものが入っています。
そんなとき、雑談で「何を相談したらいいかわからない」ことを相談しましょう。
相手は、話を聴いてくれる人、気軽に話せる人がいいでしょう。
「5分だけお時間いただけますか?」と声をかけてみましょう。
「私はどうしてほしい?」を考える
紙上カウンセリングや雑談で悩みが分かってきたあとは、相談した相手にどうしてほしいかを考えます。
以下の4つのうち、どのサポートが必要ですか?
- 道具的支援 仕事を手伝ったり、役立つものを貸してほしい
- 情報的支援 自分で解決できるような役立つ情報を教えてほしい
- 評価的支援 進めていることがいいのか悪いのか評価してほしい
- 情緒的支援 励ましたり共感してほしい
ステップ3 相談フレーズを使う
相談したいことがまとまったッス!
でも、やっぱりあの“話しかけるなオーラ”は手ごわいッス…
どう話しかけたらいいッスかね…
この本では20の相談フレーズが載っているから、合いそうなものを使ってみるといいよ。
相談する言葉選びで、相手が受ける印象は変わります。
そこで、相手に「答えたい」「力になりたい」と思ってもらうことが必要です。
ポイントは3つ。
- 相手をリスペクトする
- 誰のことも否定しない
- よりよい未来をイメージする言葉を使う
ポイントを踏まえたうえで、以下のフレーズを試してみましょう。
「どうしたらいいですか?」 → 「先輩はどう対応したんですか?」
「今ちょっといいですか」 → 「後で10分お時間をいただけますか?」
「キャパオーバーでもう無理です」 → 「手を貸していただけると助かります」
「資料を作ったのですかどうでしょうか?」 → 「この表現でいいか迷っているので、ご意見を伺いたいです」
まとめ
今回は『仕事で悩まない人の相談力』を紹介しました。
ポイントをまとめます。
- 相談することをはばむ思い込みを振り払う
- 相談前に内容を整理する
- 「答えたい」「力になりたい」と思われる言葉を選ぶ
声をあげて、困っていることを伝えていきましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました!
またお会いできるのを楽しみにしています!
(やっぱ顔怖ぇ!)
う、うさ井先輩!
相談したいことがあるッス!後で10分お時間いただけますか!?
あぁ、インコ林くんか。
(ソリティア終わったから)今いいよ。…何?
お手洗い行きたいんス!限界ッス!
どのタイミングなら席を離れてもいいッスか!?
(「後で10分」は、手遅れなのでは?)
…今は忙しいから、1時間後にまた話そうか。
ッッッス!!???
…冗談だよ。一声かけてくれれば、いつでも行っていいよ。