あ、うさ井さん。こんにちは。
いつも本の話に付き合ってくれて、ありがとう。
!!
えっ?あ…その…
…お金ならないけど?
シンプル感謝だよ。お金を奪うための布石じゃないから安心して。
でもたしかに、突然振られた会話への返しって難しいよね。
今回は、日常会話でとっさに返すのがうまくなる『かえし言葉のフレーズ事典』(吉田裕子/監修 永岡書店 2023年)を紹介するね。
📖『かえし言葉のフレーズ事典』(吉田裕子/監修 永岡書店 2023年)一行紹介:
豊かな人付き合いのため、和やかな会話のかえし方を紹介している本。
突然「最近どう?」と言われたら、どう返していますか?
フリーズするね。
5秒ほど相手を凝視したままでいると、大体逃げてくれるよ。
うさ井さん、真顔がミステリアスだから…。
答えに詰まって、口ごもってしまうことありますよね。
自然に返せるのがベストですが、まずはこの本に書かれている「かえし言葉」を取り入れてみましょう。
「あ、今うまく返せたかも!」という経験をすれば、苦手意識は少しずつ薄れるのではないでしょうか。
かえし言葉 日常会話編 スマイリーな雰囲気をつくろう
『かえし言葉のフレーズ事典』によると、日常会話で大切なのはスマイリーな雰囲気をつくること。
まじめな人ほど「きちんと話さねば!」と力が入ると思いますが、内容は二の次。本音を話す必要もありません。
本に紹介されている中から、いくつか見てみましょう。
「最近どう?」へのかえし
ざっくりとした「最近どう?」。
(なにか、オチのあるエピソードを話したほうがいいのかな)
(ていうか仕事と家の往復で、何もないよ)
(そもそも、自分の私生活にそんな興味ないよね)
など、不安とネガティブがぐるぐる渦巻くのではないでしょうか。
そんなときは、このかえしをどうぞ。
「まずまずです。○○さんはいかがですか?」
ざっくりと聞かれたら、ざっくりと答えて、逆に質問し返すのも手です。
これで、単なるあいさつ代わりなのか、他の要件があるのかを探ることができますね。
逆に良くない返しがこちら。
「うーん…いまいちですね」
社交上のあいさつなので、深く考えずに明るく答えるのが、大人の対応ということですね。
「お休みの日はなにをしてますか?」へのかえし
はじめましての数ターン後、ありがちな質問です。「お休みの日はなにをしてますか?」
プライベートをどこまで話していいのか、悩むところです。
…聞く覚悟があるのなら、ありのままを話してあげるよ。
血が出る話は平気?
うさ井さん。スマイリーな雰囲気に血液は不要だよ。
そんなとき、こんなかえしはどうですか?
「ボーッとすごしちゃっているので、何か始めたいと思っています」
前向きで楽しい雰囲気になりそうですね。
もし、「別に何も始めたくないし」と思っているなら、「何しているかな…○○さんはアクティブにおすごしでは?」などと、相手に振ってみるのもいいですね。
逆に良くない返しがこちら。
「とくに何もしていませんね」
あしらってる感がだだもれです。
ここでも、「これといったことはしていませんが、○○さんは?」と相手に振っちゃいましょう。
かえし言葉 ビジネス会話編 正しい敬語が大切
『かえし言葉のフレーズ事典』によると、ビジネス会話の押さえどころは正しい敬語。
そのうえで、自分の表現をプラスできるといいですね。
では、本に載っているシーンを、少しだけ紹介します。
「異動のあいさつにまいりました」へのかえし
まずは外部の人からのあいさつについて。
当然、「これまでありがとうございました」は出てくると思いますが、そのあとは何て言いましょう?
「何やらかしたんですか?」かな。
他人の不幸は、根掘り葉掘り聞きたいからね。
自分が言われて嫌なことは、相手にも言わないようにしようね。
今後の期待を込めて、こうかえしましょう。
「またお仕事をご一緒する機会があることを、たのしみにしております」
さらっとこんなことが言えると、素敵ですね。
逆に、仲が良くてもこんな言いまわしはNGです。
「いいなー。こちらはここから動けないままですよ」
自分の会社のグチにつなげるのはよくありません。
わざわざあいさつに来てくれた相手に言うことではありませんね。
「自分でよく考えてみて」へのかえし
次は、社内の上司からの一言です。
説明が少ない上司に「もう少し具体的に教えてほしい」とお願いしたところ、「自分でよく考えてみて」との返事。
「お前も説明の仕方をよく考えてみて」だね。
…その気持ちはよくわかるよ。
せめて、「お前」はやめておこうか。
いや、他の部分もだめだけど。
『かえし言葉のフレーズ事典』によると、こうです。
「未熟で申し訳ございません。皆目見当がつきませんのでご指導いただけますか?」
至らなさを認めて下手に出て、教えを乞うフレーズです。
そのほかにも、
「それは○○ということでしょうか?」と自分の考えを伝えて確認するのもよいでしょう。
逆に良くないのが、こんなフレーズです。
「考えても出てこないので聞いています」
逆ギレしてますね。
気持ちは分かりますが、こんな時こそ冷静に。
かえし言葉 ちくちく言葉編 第三者を持ち出して
嫌味を言う人は、どこにでもいるものです。
ちくちくとげのある言葉を投げかけられると、悲しいやら腹が立つやらで、反論したくなります。
そんな時は、相手個人を攻撃するのではなく、「そんなことを言われてうれしい人はいないんじゃないかな」などと、第三者を持ち出した柔らかな表現で伝えてみましょう。
嫌味を受け取らずに、するりと流してしまうのも手です。
受け取らなかった悪口は、言った人に返っていくとも言いますし。
「どうせヒマなんでしょ?」へのかえし
自分の忙しさに酔っている人がいいがちな「どうせヒマなんでしょ?」。
あなたならどう返しますか?
「今からお前を痛めつける準備で忙しい」だね。
…これも、気持ちはわかる。
でも準備までで止めておこうね。
この本によると、まじめに返さなくても大丈夫。
こんな風に言ってみましょう。
「最近○○にはまって大忙し!」
ちょっぴり反論したいなら、「えー、そうかな。暇じゃない大人っているかなぁ」と穏やかに言い返すのはいかがでしょう。
逆にNGなのが、嫌味に嫌味で返す会話。
「○○さんは素敵な休日をすごしているんだろうね」
嫌味の応酬が始まってしまいます。
不毛なやりとりは、さらっと流してサクッと終わらせましょう。
「昔はもっときれいにしていたよね」へのかえし
パートナーに言われたらイラっと来る「昔はもっときれいにしていたよね」。
外見への嫌味は、正直、人としてどうかと思いますが…。
でももし言われたら、どう返しますか?
言葉返さないで、そのパートナーを捨てちゃえばいいんじゃない?
日常的に続くようなら、ぼくもそれがいいと思うよ。
せっかく幸せになるために一緒にいるのに、本末転倒だからね。
でも「普段言わないのについうっかり」言われたときは、けん制しつつ関係性を保っておきたいよね。
これは、相手に同意しても反論しても、損しかしないヒドい言葉です。
なら、相手に反応するのではなく、自分を肯定するフレーズにしましょう。
「“今の自分”も好きなんだけどなぁ」
経験を重ねて、今の自分があるのです。
変化は成長ですよ!
逆にNGなのは、相手にして相手の衰えを指摘すること。
「人のこと言えないでしょ!」
こんなことを言ってお互いネガティブ沼に入るよりは、さっさと自分だけ出てしまいましょう。
ルッキズムは信用を失いますし。
最後に かえし言葉4つのポイント
最後に、「かえし言葉」を細かく分析すると、どんなポイントから成り立つのかを紹介します。
・相手の話をよく聞く
・相手の気持ちを想像する
・どんな関係や空気を作りたいか考える
・言いまわしを工夫する
ぼくは「どんな関係や空気を作りたいか考える」が、一番のカギになると思うな。
できるならば、いい関係を作りたいよね。
まとめ
今回は『かえし言葉のフレーズ事典』から、答えに詰まりそうな会話の「かえし」を紹介しました。
ポイントをまとめます。
- 日常会話はスマイリーな雰囲気を作るのが目的
- ちくちく言葉には、柔らかな表現orさらっと流す
- よく聞き、気持ちを想像し、作りたい関係を考え、言い回しを工夫する
「日常会話はスマイリーな雰囲気を作るのが目的」というのが、ぼくは一番役立ったかな。
ついつい、会話を返すのに力んじゃうからね。
スマイリーになりようがない会話もあるけど、どうするんだろう。
「わたし、何歳に見える~?」とか。
その会話も『かえし言葉のフレーズ事典』に載っている(28ページ)けれど、とても危険な会話だよね…
くれぐれも、自分からは言わないように気を付けないと。