……!
人恋しいよぉ~~~!!!
うさ井さん、こんにちは。
魂からの叫びが聞こえてしまったよ。
いったいどうしたの?
…うっさい。あっち行けよ。
(言えるわけないじゃん。たまに我慢できなるってことを
人づきあいが苦手なんだけど、本当は楽しくおしゃべりしたい自分に!)
…それは大変だね。
本を通して人と繋がる「まちライブラリー」というのがあるんだけど、知ってる?
『「まちライブラリー」の研究』(磯井純充/著 みすず書房 2024年)という本を紹介しながら伝えるね。
…心読むなよ。犬のくせに。
📖『「まちライブラリー」の研究』(磯井純充/著 みすず書房 2024年)一行紹介:
1000か所以上作られた「まちライブラリー」の広がりを考察・分析する1冊。
【本の目次紹介】
・はじめに
・第1章 まちライブラリーが生まれた背景と基本概念
・第2章 まちライブラリーの実践活動から得た知見
・第3章 まちライブラリーの広がりと多様性
・第4章 まちライブラリー運営者と利用者の実態
・第5章 地域と人とまちライブラリー
・第6章 まちライブラリーを活用した場づくりとは
・第7章 計画性や制度から自由で、自生的に生まれるまちライブラリー
・第8章 「個」が主役になるまちライブラリー
「まちライブラリー」とは
そもそも、「まちライブラリー」って何のこと?
「まちライブラリー」のホームページがあるので、詳しくはそちらで見てもらうとして…
ホームページの説明では、こんな感じ。
まちライブラリー…「メッセージを付けた本」を媒介にしたコミュニティ
①場所を作って、みんなで本を持ち寄る
↓
②本には、持ってきた人のメッセージカードを付け、読んだ人が感想を重ねていく
という流れです。
本の貸し借りだけでなく、お茶会を開催することもあるみたいだよ。
自宅だったり、カフェの一角や空き店舗のほか、特定の日時を決めて公園などで実施する「移動型」のまちライブラリーもあるようです。
初めてあった人たちでしょ?
そんな、和気あいあいとできないって。
この本によると、そうでもないみたい。
どうしてコミュニケーションができるようになるのか、説明するね。
本が人と人をつなげてくれる
ねぇうさ井さん。
自己紹介のときって、どんなことを言う?
名前と…仕事かな。
「○○で働いているうさ井です」みたいに。
自己紹介の定番と言えば名前と職業ですね。
でも、職業紹介をする人がたくさんいる中だと、学生や専業主婦、リタイア世代は引け目を感じることもあるようです。
「じゃあ何を話そう?」となりますよね。
そこで役立つのが、本です。
自己紹介代わりに、持ってきた本の紹介をするのです。
「推し」の話だと盛り上がったり、犬を連れている人同士だと声をかけやすかったりするよね。
その「推し」や「犬」の代わりに、「本」を使うイメージだよ。
本が真ん中にあることで、初対面同士の警戒感を、さりげなく取り除いてくれるのだそうです。
最初は良くても、続かないんじゃない?
1回で終わりそう。
じゃあ、「まちライブラリー」を長く続いている人の特徴を紹介するね。
「まちライブラリー」を長く続けている人の特徴
「まちライブラリー」を長く続けている人の調査を行ったところ、このようなことがわかったそうです。
自分の思いを大事にする
一番大事なこと、と言ってもいいかもしれません。
「みんなで協力して町を盛り上げよう!」という思いも大事ですが、「自分はこれをやりたい!」という思いに沿った運用のほうが、長続きするようです。
「みんなに好かれる」より個別性が大事
これも「自分の思い」を大切にすることにつながります。
人を集めるために好きじゃない要素を入れるよりは、「これが好きなの!」を前面に出したほうが、気持ちも楽ですよね。
計画性より融通性
計画は大事ですが、その場に集まる人の醸し出す空気を受け入れるユルさも大事です。
でも、自分の思いと離れすぎないよう気をつけましょう。
非日常より日常
大きなイベントは一時的に人を集めますが、長続きしません。
イベントは、「ライブラリーを知ってもらうきっかけ」と割り切ったほうがよさそうですね。
あるまちライブラリーでは、来訪者の75%の人が、日常的な本の貸し借りで訪れていたそうです。
まとめ 楽しい生活のため
「まちライブラリー」は、楽しむためのものです。
組織や地域に縛られすぎず、自分の思いを大事にしましょう。
じゃあ、自分の思いを大事にして、
××血××××本や、■■闇■■■滅■な本を大量に並べて…
…通行人が不快にならない範囲で頼むよ。