
最初の一文指定シリーズ第3弾です。
ひとまずこのシリーズは、これでおしまい。
最初の一文を指定しつつ、今回AIのGeminiで試すのは2つ。
①前回の物語の設定や登場人物などは引き継がれるのか。
②見本として有名な作品タイトル(今回は『13日の金曜日』)を指定したら、その作品に似てくるのか。
結構、怖いのができました。
ホラー『雪山の惨劇 〜肥料袋と血染めの再会〜』
肥料袋で雪山を滑り落ち始めてから、かれこれ8時間になる。
まさか、あの時の悪ふざけが、こんな血塗られた夜の始まりになるとは。大学のスキーサークルで参加した、くだらない罰ゲーム。空の肥料袋でどこまで滑れるかというだけのものだった。あの時、俺はアキラと衝突し、奇妙な出会いを果たした。雪まみれになりながら笑い合った、あの可愛らしい笑顔が今も目に焼き付いている。
麓のレストランで温かい鍋を囲み、連絡先を交換して別れた後、スキー場全体に異様な雰囲気が漂い始めた。夜中に聞こえた悲鳴は、今思えば惨劇の序章だったのだろう。
翌朝、最初の犠牲者が見つかった。首を切り裂かれたスキー場のスタッフ。警察が捜査を始めたが、犯人は見つからず、スキー場は一時閉鎖された。アキラに連絡を取ろうとするも繋がらず、胸騒ぎが募る。
そして、あの夜。再び悲鳴が響いた。昨日よりもずっと近く、切迫した叫び声。ホテルの窓から外を見ても、深い雪と闇しか見えない。仲間たちは恐怖で震え、部屋に閉じこもっていたが、俺はアキラの安否が気になり、いてもたってもいられなかった。
懐中電灯を手に、一人ホテルを抜け出した。ゲレンデは静まり返り、時折吹く風の音だけが耳に響く。昨日、アキラと二人で滑った肥料袋が、雪の上に忘れられたように転がっていた。その近くには、黒ずんだ染みが広がっている。
リフト乗り場の小屋を目指した。微かに漏れる光。慎重に扉を開けると、信じられない光景が広がっていた。変わり果てたアキラが、血だまりの中に倒れている。体には無数の切り傷。見開かれた瞳には、深い恐怖の色が焼き付いていた。
「アキラ…!」
悲痛な叫びが小屋の中に響き渡る。駆け寄ろうとした瞬間、背後から強烈な悪寒が走った。振り返ると、そこに立っていたのは、全身黒装束に身を包み、顔を覆面で隠した大柄な男だった。手には血に濡れた鉈が握られている。
恐怖で足が竦む。犯人だ。アキラを…!
男は無言で鉈を振り上げた。咄嗟に身をかわしたが、背中に鋭い痛みが走る。男は容赦なく、再び鉈を振り下ろしてくる。
必死に小屋の外へ逃げ出した。雪の上を転がりながら、男から距離を取ろうとする。背後から追いかけてくる足音と、鉈が風を切る音が迫ってくる。
ゲレンデに転がっていた別の肥料袋を掴み、男に向かって投げつけた。男は一瞬よろめいたが、すぐに追いついてくる。
逃げ場はない。背後の森に逃げ込もうとした瞬間、足元が滑り、雪の中に倒れ込んだ。男がゆっくりと近づいてくる。その覆面の奥には、獲物を捉えた獣のような冷たい光が見える気がした。
鉈が高々と振り上げられる。もう終わりだ。目を瞑ったその時、背後から聞いたことのない、異質な咆哮が響き渡った。
振り返ると、森の中から巨大な影が現れた。全身が泥と苔に覆われたような、異形の存在。その目は赤く光り、鋭い爪が月明かりに照らされている。
化け物は、俺を追いかけてきた男に向かって猛然と襲い掛かった。男の悲鳴と、肉を引き裂くような音が雪山に響き渡る。
俺はその場に呆然と立ち尽くし、信じられない光景を目撃していた。化け物は男を容易くねじ伏せ、貪り食っている。
やがて、男の絶叫が途絶え、化け物はゆっくりとこちらを振り返った。その赤い瞳が、俺を射抜く。恐怖で全身が凍り付いた。
肥料袋での、アキラとのありえない出会い。そして、今、目の前で繰り広げられる悪夢のような光景。全てが繋がっているような気がした。この雪山には、何か恐ろしいものが潜んでいる。そして、俺もまた、その獲物なのだと。
化け物が、ゆっくりと、しかし確実に、こちらへ近づいてくる。逃げることはできない。肥料袋は、もうどこにもない……。
終わり
ラブコメからホラーにしたら、どうなるのか知りたかったのです。

前回は、AIに「最初の一文を指定したラブコメ」を書いてもらったね。
今回は、その作品を元にしたホラーを書いてもらおうかな。

せっかくだから、前のラブコメの設定を引き継いだものを書いてもらってよ。

ラブコメからホラーの落差が面白そうだね。
できるだけ怖いのを書いてほしいのだけど、どう指示したらいいかな。

有名なホラー作品のタイトルを伝えたらいいんじゃない?

ネットでたくさん情報が上がってそうな作品なら、うまく伝わるかもしれないね。
【プロンプト(命令文)】
『雪山ラブコメディ 〜肥料袋と運命の出会い、そして爆笑の誤解〜』の設定や登場人物を引き継いだうえで、『13日の金曜日』のようなホラーを1000文字程度で書いてください。物語の書き出しは「肥料袋で雪山を滑り落ち始めてから、かれこれ8時間になる。」にしてください。
※前回の作品を書いてもらったウインドウを閉じずに、続けてプロンプトを書きました。

はい、承知いたしました。『雪山ラブコメディ 〜肥料袋と運命の出会い、そして爆笑の誤解〜』の設定と登場人物を引き継ぎ、書き出しを「肥料袋で雪山を滑り落ち始めてから、かれこれ8時間になる。」とした『13日の金曜日』のようなホラー物語を1000字程度で書きます。
最初の一文、意味なくない?

これで出来上がったのが冒頭の文章。
ちゃんとストーリーが続いてるね!すごい。
アキラはいなくなっちゃうけど、肥料袋がかなり活躍してるw
犯人の「男」のほかに、恐ろしい怪物も出てくるんだね。
あれ?見本にしてもらった『13日の金曜日』って、こんなクリーチャー出てくるっけ?

『13日の金曜日』、シリーズがいくつかあるようだからなぁ。
全部は観ていないから、わからないな。
でも、悪役はジェイソン1人だけだったような…?
っていうか、最初の一文から、文章のつながりが悪くない?

そこはちょっと残念だったねw
実はこの後、「最初の一文からつなげるようにしてください」というプロンプトを出してみたんだ。
でもそうすると、面白くない文章になっちゃって。

ほん太くんに文章の良し悪しがわかるの?
ちなみに、どう面白くなかったか聞いてあげてもいいよ。

なめるなよ草食動物が。
冒頭のレストランのシーンが無くなっちゃったんだよね。
ほっこりシーンがあって、そこからの落差が面白いのに。
登場人物の運命をプロンプトで弄べるって、面白いです。

「肥料袋は、もうどこにもない……。」w
肥料袋しか対抗手段がない世界、笑えるw

確かに笑える
雪山に肥料袋は、そんなに無いってw

選んだ命令文でストーリーが変わるのは面白いな。
ゲームの「かまいたちの夜」みたい。

サウンドノベルと呼ばれるジャンルのゲームだね。
文章のところどころで選択肢が出て来て、どれを選ぶかでその後のストーリーが変わるというものだね。
僕も好きだよ。

今回は、主要人物が物語から退場したから、これ以上は続かないけど。
ほん太くんのせいでバッドエンドだね。

そういわれると罪悪感が…。
というわけで、恒例のイラストです。

ではいつものように。
【プロンプト】
この物語のイメージイラストを描いてください。

はい、物語のイメージイラストを生成しました。


…登場人物が老けてない?
まぁ、そのくらいの恐怖体験だったということでw
次は、有名な文豪風に書いてもらおうかな。
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「雪山の惨劇」セット