どうして本を読まなくちゃいけないの?①「人は物語無しでは生きていけない」から

どうして本を読まなくちゃいけないの?

息をするように本を読めるようになりたい。

うさ井
うさ井

本読むのめんどくせぇ。

ほん太
ほん太

実はぼくも、そんなに得意じゃないんだよね。

気合を入れてから読むタイプ。

読んだ後に自分が変わることを夢想しながら、読むようにしているよ。

身近には自然に本を読める人がいるので、とてもうらやましいよ。

うさ井
うさ井

じゃあだめじゃん。

ほん太くんから学ぶことは何もないな。

ほん太
ほん太

いや、まあ、そうかもしれないけど……もう少し気を遣って言葉を発してよ。

でもぼくもいろいろ知りたいから、既存の本から、「なぜ本を読むのか」を探ってみよう

1冊じゃ意見が偏るから、これからもいろいろ読みながら探っていくことにするね。

「人は物語なしでは生きていけない」 from 『ゼロからの読書教室』

ほん太
ほん太

「人は物語なしでは生きていけない」から、ということを書いてある本があったよ。

うさ井
うさ井

んなわけあるか。

物語読まなくても生きてるよ。

シ因が「物語を読まなかったからですね」って、聞いたことないし。

カッコつけようとして、いきなり痛いこと言ってんな。

ほん太
ほん太

こちらの意見も聞かずに、4行もディスらないでよ。

まず、本の紹介をするね。

タイトル/『苦手な読書が好きになる!ゼロからの読書教室』
著者/読書猿
出版/NHK出版
出版年/2025年

うさ井
うさ井

おうおう。

説明してもらおうか。

できるもんならな。

人は「原因と結果(=物語)」で出来事をとらえ、そこに意味をつける

ほん太
ほん太

ガラ悪いなぁ……。

まぁ説明するね。

まず“物語”を、「出来事を時間順に整理し、その原因と結果」という意味で考えるね。

うさ井
うさ井

つまり因果関係ね。

確かにバラバラの出来事も、「あれがあったからこそ、今こうなった」みたいに考えるかも。

ほん太
ほん太

そうそう。

で、出来事のつなぎ方や、意味のつけ方は人それぞれだよね。

同じ映画を観ても、自分の経験に照らし合わせて感動する人もいれば、つまらないと思う人もいる

うさ井
うさ井

そうだな。

船が沈んで人が大量に溺シする物語で、愛を感じて感動を覚える人もいるからな。

ほん太
ほん太

……その説明は独特だね。

うさ井さんがレアケースだと自覚しておいた方がいいよ。

フィクションの物語を読むことで、経験値が増える

うさ井
うさ井

で、どうしてそれが本を読む理由になるの?

現実世界が物語なら、それだけでお腹いっぱいじゃないか。

ほん太
ほん太

簡単にいうと、いろいろな物語を知ることで、経験値が増えるんだよ。

小説は作り話だよね。だからこそ一歩引いた冷静な視点で、いろいろな物語を知ることができる。

うさ井
うさ井

たとえば、「友だちとケンカした」として、「あの小説でも険悪になっていたけど、主人公の行動で丸く収まっていたな。よし、自分も腐ってないでがんばろう」みたいに思える…みたいなこと?

ほん太
ほん太

そうだね。

もっと重い命についてとか、逆に軽いことでも、たくさんの小説に触れておくことで免疫が付くよね。

それによって、現実の自分の物語とも上手く付き合えるようになるかもしれないね。

うさ井
うさ井

え~。そんなこと考えながら小説読まないといけないの?

国語の授業みたいでめんどくさいよ。

ほん太
ほん太

いや、普通に小説をワクワクドキドキ楽しめばいいと思うよ。

さっき話したのは、「気づいたらそうなっていた」くらいがいいね。

本当は、いろいろな読み方を提案する本です。

ほん太
ほん太

実はこの本、今まで説明したようなことが書いてあるのはごく一部なんだよ。

タイトルにある通り、読むのが苦手な人に「こういう読み方もあるよ」と提案している本なんだ。

うさ井
うさ井

読み方に種類なんてないだろう。

ほん太
ほん太

ざっくりいうと、「順番に読まなくていい」とか「最後まで読まなくてもいい」とか。

必要に応じた読み方がいろいろあるんだね。

うさ井
うさ井

あぁ、そういうことね。

そうそう。そうなんだよね。

最初から知ってたけど。もちろん。

ちょっと勘違いして「種類なんてない」って言っちゃったよ。

ほん太
ほん太

知ってない人の言い方。


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