AIに物語を書いてもらったその３９最高気温

ほん太

７月２５日は「最高気温記念日」なんだって。

１９３３年のこの日、山形県で最高気温の４０．８度が観測されたそうだよ。

うさ井

暑いのに余計な数字言うな。

ほん太

そういうわけで、今日は最高気温の物語をAIに書いてもらうことにするよ。

【プロンプト（指示文）】
最高気温の物語を１０００文字程度で書いてください。

『最高気温の物語』

　今日の北の果ての町、白樺町（しらかばちょう）は、朝からうだるような暑さに見舞われていた。テレビのニュースキャスターが、いつも通りの無表情で「本日も最高気温を更新しました。不要不急の外出は控え、水分補給を…」と淡々と告げる声が、微かにかき混ぜるだけの熱風を送り出す扇風機の音にかき消された。もはや麦茶など気休めにすらならない。コップに注いだ瞬間から、それはただの熱い液体と化す。

　僕は、統制された夏休みを送る小学４年生のハル。例年ならこの時期、政府支給の薄い長袖を着ていても義務教育施設では空調が弱く、汗ばむほどだった白樺町で、こんな異常な高温は初めてだった。祖父の家の庭に立つ、政府が各家庭に配布した監視機能付きの温度計は、午前中から赤い警告表示を点滅させ続け、午後２時には３５度を示した。しかし、これは序章に過ぎなかった。

　外に出ることは禁じられている。監視ドローンが常に空を巡回し、違反者は即座に連行される。窓から見えるアスファルトは陽炎で歪み、かつては緑豊かだった裏庭の植物は、干からびて砂のように崩れ落ちている。蝉の声は、数日前から聞こえなくなった。

　「ハル、窓から離れなさい。監視ドローンの目に触れると面倒だ」

　薄暗い室内の隅で、祖父が低い声で言った。祖父は政府の管理体制以前の記憶を持つ数少ない老人だ。夏でも肌寒いのが当たり前だったこの町のことを、よく懐かしそうに語る。今日もまた、配給された水で濡らしたタオルを首に巻き、疲れた目で外を眺めていた。

　僕は、義務教育で教えられた「地熱エネルギーの有効活用」という言葉が頭の中で反芻されていた。かつてこの地の地下深くで眠っていた巨大な『熱核（ねつかく）』と呼ばれるエネルギーの塊が、政府の秘密裏な採掘によって活性化し、制御不能な熱を地上に放出し続けているのだと。真実は隠蔽され、報道されるのは「一時的な気候変動」という欺瞞的な情報だけだった。

　午後の最も暑い時間帯、僕は隠し持っていた古いアルバムをそっと開いた。色褪せた写真の中には、笑顔の祖父と祖母、そして青々とした森が写っていた。その森の奥深くには、『熱核』を封印するための古代の祭壇があったという伝説を、祖父は子供の頃に教えてくれた。今の政府は、その伝説を単なる迷信として一笑に付している。

　「あの頃は、空ももっと青かったんだ。風も冷たくて気持ちよかった。今の子供たちは、本当の夏を知らないまま終わるのかもしれないな」

　祖父の呟きに、僕は何も答えることができなかった。知らされた情報と、目の前の現実の乖離が、幼い胸に重くのしかかる。

　日が傾き始めても、気温は一向に下がる気配がない。政府発表では「明日は若干の緩和が見込まれる」とのことだが、誰も信じていない。午後６時。監視温度計は４８度を示している。窓ガラスが熱で歪み、プラスチック製の家具からは焦げ付くような臭いが漂ってきた。

　僕は、政府から支給された最低限の食料と水を握りしめ、祖父のそばに寄り添った。赤い夕焼けは、まるで地獄の炎のようだ。明日は、一体何度になるのだろうか。そして、この終わりのない暑さの中で、僕たちはいつまで生き延びることができるのだろうか。遠くで、監視ドローンの不気味な羽音が聞こえた。

終わり

ほん太

プロンプトをいくつか経て、近未来風のディストピア小説ができたよ。

うさ井

目を離すとすぐ良い話にしようとするAIなのに、よくここまで持って行ったな。

ほん太

プロンプトは、こんな感じだよ。

・地名を架空の地名にしてください。