AIに物語を書いてもらった その12 「6月13日にピッタリの物語を書いて」

【番外編】AIショートショートチャレンジ
ほん太
ほん太

昨日は何の記念日か調べて、関連する単語3つを入れた物語をAIに書いてもらいましたが、もっとざっくりお願いしたらどうなるか試しました。


忘れ去られた図書館と、6月13日の奇跡

 その図書館は、町外れの、忘れ去られたように静かな丘の上にひっそりと佇んでいた。蔦に覆われた石造りの外壁は、時の流れと、訪れる人の少なさを物語っている。管理人の老婦人、文子(あやこ)さんは、もう何十年もこの図書館の番人を務めてきた。彼女にとって、この図書館は単なる仕事場ではなく、家族であり、生きがいそのものだった。

 6月13日。じめじめとした梅雨の空が広がる一日だった。図書館には相変わらず人の気配がなく、カレンダーだけが日付を刻んでいる。文子さんは、いつものように埃を払い、本の並びを整えていた。古い本の匂い、湿気を吸った木の床の軋む音、そして遠くで鳴る教会の鐘の音だけが、静寂を破る音だった。

 「今日も、誰も来ないわね」

 独りごちて、文子さんは窓の外に目をやった。雨上がりの庭には、アジサイがしっとりと色づいている。その青や紫の色合いは、この静かな図書館に唯一の彩りを与えていた。

 その日の午後、事件は起こった。突然、図書館の古びた扉が、大きく開け放たれたのだ。そこには、息を弾ませた少女が立っていた。10歳くらいだろうか。濡れた髪を振り乱し、瞳を輝かせている。

 「すみません! この図書館に、古い絵本はありませんか? 確か、『星の旅人』っていう題名の…」

 少女は早口でまくし立てた。文子さんは驚いた。こんなに小さな子供が、しかもこんな奥まった図書館に、なぜ?

 「『星の旅人』…ですか。ええ、少しお待ちくださいね。」

 文子さんは記憶を辿った。その絵本は、確かにあったはずだ。それは、この図書館がまだ賑やかだった頃、子供たちに大人気だった一冊だった。しかし、長い年月が経ち、誰も手に取らなくなり、奥の方にしまい込まれていたはずだ。

 書架の奥へ、奥へと進む文子さん。薄暗い通路の突き当たり、ほとんど忘れ去られたような棚の片隅に、その絵本はひっそりと横たわっていた。表紙は色あせ、ページも少し黄ばんでいる。文子さんはそっとその絵本を手に取った。

 「これよ。この本を探していたの!」

 少女は目を輝かせ、その絵本を抱きしめた。まるで、長年探し求めていた宝物を見つけたかのように。

 「どうして、この絵本を知っているの?」

 文子さんは尋ねた。少女は顔を上げ、はにかむように微笑んだ。

 「おばあちゃんが、小さい頃に読んでくれたんです。今日、おばあちゃんの誕生日で。それで、この絵本をもう一度読んであげたいって…」

 文子さんは、胸の奥が温かくなるのを感じた。この絵本が、まだ誰かの心に生き続けていたなんて。そして、6月13日。この忘れ去られた日にも、新しい物語が生まれるのだと。

 少女は絵本を借りて、嬉しそうに図書館を後にした。残された文子さんは、静かになった図書館の中で、いつになく満たされた気持ちだった。雨上がりの窓からは、アジサイがより一層鮮やかに見えた。

 その日を境に、図書館には少しずつ変化が訪れた。少女が持ち帰った絵本の物語は、きっと家族の輪の中で語り継がれていくだろう。そして、その絵本をきっかけに、この忘れ去られた図書館の存在が、また誰かの心に思い出されるかもしれない。 6月13日。それは、ただの平凡な一日ではなかった。静寂の中で、新しい繋がりが生まれ、忘れ去られたものに光が当たる、小さな奇跡の一日だったのだ。文子さんは、これからもこの図書館と共に、訪れる人々との出会いを心待ちにするだろう。たとえ、それが年に数えるほどであったとしても、その出会いがもたらす小さな奇跡を信じて。

終わり


日付だけで物語ができますか?Geminiさんよぉ。

ほん太
ほん太

昨日は記念日を調べて、それに関する言葉3つを盛り込んだ物語を書いてもらったね。

うさ井
うさ井

ガラケー時代のケータイ小説みたいなのができたな。

ほん太
ほん太

いい意味か悪い意味か分からない評価だね。
まぁ、深く追求しないでおくよ。

昨日の作品を見て思ったんだけど、AIにざっくり日付指定したら、その日にピッタリの物語ができ上るのかな

【プロンプト(命令文)】
6月13日にぴったりの物語を1000文字程度で書いてください。

ロボ柴
ロボ柴

もちろん、6月13日にぴったりの物語を1000字程度で書きましょう。

うさ井
うさ井

いつになくノリノリだな。何があった?


ノスタルジックな図書館の物語ができました。

ほん太
ほん太

こうしてできたのが、冒頭の作品だね。

ノスタルジックな図書館の雰囲気が好きだな。
公共図書館じゃなくて、個人が趣味でやってる雰囲気があるのもいいね。

女の子とのやりとりも素敵だね。

うさ井
うさ井

そこは同意する。

だけど最後の段落に「その日を境に、図書館には少しずつ変化が訪れた。」という文があるのに、どんな変化かはっきり書いていないな。

ほん太
ほん太

確かにそうだね。

ありがちな変化としては、少女の口コミで来館者が増えたとかだろうけど、そうでもなさそう。

文子さんの心境が変化?それだけだと、その文に対して弱いよね。目に見えてわかる変化じゃないと。

ありそうな言葉を、ありそうな文脈に埋め込んだだけなんだろうね。

うさ井
うさ井

ほん太くんならどう直す?

ほん太
ほん太

そうだなぁ……

図書館に変化が起きたんじゃなくて、文子さんの心に変化が起きたように書くかな。
「その日を境に、文子さんの心に光が差した。」みたいに。

それを際立たせるため、前半に「図書館を閉めようと思っていた」ような心境をあらわすエピソードを入れたいね。

うさ井
うさ井

ほう。

あほなのに良さそうなことを言う。

ほん太
ほん太

あぁん?


イメージイラストです。

ほん太
ほん太

最後に、イラストを描いてもらうね。

【プロンプト】
この物語のイラストを描いてください。

ほん太
ほん太

……これは誰?

文子さんは老婦人だし、少女にしては大人すぎる。


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作中の『星の旅人』って本当にあるのかな?と思って検索したら、ありました。
でも絶対これじゃない。
(伊能忠敬の地図製作をテーマにした、小学校高学年向け文学でした)

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