
前回に引き続き、日付指定の物語をAIのGeminiに書いてもらいました。
1日変わると、作品にどのような違いが出るのでしょうか。
『虹色の図書館と迷子の言葉』
6月14日の朝、図書館司書の佐々木は、いつものように開館準備をしていた。梅雨入りしたばかりの空は鈍色で、窓の外を眺めるたび、佐々木の心にも重い雨雲がたれ込めるようだった。最近、図書館の来館者がめっきり減っている。インターネットで何でも調べられる時代、紙の書籍の魅力が薄れているのは肌で感じていた。
「このままでは、この図書館も、いつか閉鎖になるかもしれない」
そう思うと、胸の奥がぎゅっと締め付けられた。
午前10時。開館と同時に、一人の少女が図書館に足を踏み入れた。七歳のミサキは、佐々木がこの図書館で働き始めてからずっと通い続けている常連だ。いつもは目を輝かせながら絵本棚へ駆け寄るのに、今日のミサキは俯き加減で、何かを探すようにきょろきょろとあたりを見回している。
「ミサキちゃん、どうしたの?」
佐々木が声をかけると、ミサキは小さな声で答えた。
「あのね、言葉が、なくなっちゃったの」
佐々木は首を傾げた。言葉がなくなった?
「どんな言葉?」
「えっとね、大事な、言葉。お母さんにあげるはずだったのに」
ミサキは、白い画用紙を佐々木に見せた。そこにはクレヨンで描かれた、たどたどしい花畑と、空になった吹き出しがあった。どうやらミサキは、お母さんの誕生日に、絵と一緒に感謝の言葉をプレゼントするつもりだったらしい。
「朝起きたらね、頭の中が真っ白で、どんな言葉がいいのか、わからなくなっちゃったの」
佐々木は、ミサキの困惑した顔を見て、ふとあることを思い出した。この図書館には、知る人ぞ知る秘密の棚がある。そこには、忘れ去られた言葉、行き場を失った言葉、そして、まだ誰も知らない新しい言葉たちが、ひっそりと息づいていると、先代の司書から教わっていた。
「ミサキちゃん、私と一緒に、言葉を探しに行かない?」
佐々木はミサキの手を取り、図書館の奥へと進んだ。人気のない書庫のさらに奥、埃をかぶった扉を開けると、そこには見たこともないほどの色彩に満ちた空間が広がっていた。壁一面に並んだ本たちは、背表紙が虹色に輝き、ページをめくると、文字がまるで生きているかのように、踊り出しそうなほどだった。
「ここは、虹色の図書館。言葉が生まれる場所なんだよ」
佐々木がそう言うと、ミサキの目が大きく見開かれた。
二人は手分けして、言葉の棚を探し始めた。佐々木は、感謝の言葉が綴られた詩集やエッセイを手に取った。ミサキは、色とりどりの絵本の中から、心に響く言葉を探した。
「あっ!」
ミサキが小さな声を上げた。彼女の手には、金色の装丁が施された一冊の絵本が握られていた。ページを開くと、そこにはシンプルな言葉が綴られていた。
『ありがとう、大好きだよ』
ミサキは、その言葉を声に出して読み上げた。すると、ミサキの描いた画用紙の吹き出しに、きらきらと輝く文字が浮かび上がった。そして、鈍色だった空に、一筋の光が差し込み、図書館の窓から、はっきりと虹が見えた。
佐々木は、ミサキの笑顔を見て、心にたれ込めていた雨雲がすっと晴れていくのを感じた。言葉は、インターネットの検索窓にはない、温かさや想いを伝える力を持っている。そして、この場所で、その力を再発見してくれる人がいる限り、図書館はきっと、必要とされ続けるだろう。
「佐々木さん、ありがとう!」
ミサキは満面の笑みで佐々木に抱きついた。
6月14日。雨上がりの空に架かる虹のように、図書館にも、そして人々の心にも、再び彩りが戻った日だった。
終わり
【書いてもらう前】6月13日が図書館の話なら、6月14日は何の話?

昨日の6月13日は、日付に合った物語をAIに書いてもらったね。
『忘れ去られた図書館と、6月13日の奇跡』という、図書館舞台のお話ができ上ったよ。

日替わりで物語ができるのは面白いな。

そうだね。
今日も、日付だけで指定したらどんな物語ができるのかやってみるよ。
1日違うと、どれだけ違う物語になるのか楽しみだよ。
【プロンプト(命令文)】
6月14日にぴったりな物語を1000文字程度で書いてください。

もちろん、6月14日にぴったりの物語を1000字程度で書きましょう。

お、今日もノリノリだな。
こういうお題が得意なのか?
【書いてもらった後】あれ?また図書館?

そうして冒頭の物語を書いてもらったんだけど……。
また図書館の物語だね。
ストーリーは少し変わって、ファンタジーの児童文学っぽい感じだね。
この雰囲気も好きだよ。
ファンタジーだけど、今の図書館の問題点が反映されているところもいいね。

図書館なら何でもいいんだろ。
見境ないんだから。はしたない。
職員と少女が登場する、というところは一緒だな。

はしたなくないよ。世間に顔向けできないようなことじゃないからいいでしょ。
登場人物については、そうだね。パターンが一緒かも。
「女の子が家族のために図書館に来る」というストーリーだね。

最後の段落の「人々の心にも」も、ちょっとズレを感じるな。
人々登場してないじゃん。

そこは「二人の心にも」でいいかもね。
前回同様、AIの「最後いい雰囲気で締めてやろう」感が暴走した結果だね。
まぁ細部はいろいろあるけれど、物語全体としてはいいと思うよ。
この作品でファンタジー感を出してはいるけれど、図書館を使う理由って、誰でもある意味、ことばを探しに来るんだよね。

うわ。
「最後いい雰囲気で締めてやろう」感出してきたw

それがわかったのなら、いちいち言わないできれいに締めさせてよ……
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「虹いろ図書館と迷子の言葉を探そう」セット