AIに物語を書いてもらった その35 カラス

【番外編】AIショートショートチャレンジ
ほん太
ほん太

この間、カラスに襲われたよ。

うさ井
うさ井

この時期のカラスは気が立ってるからな。

くちばしで食いちぎられてヒナのえさにされなくてよかったな。

ほん太
ほん太

威嚇で頭の横をかすめていっただけだからね。

カラスは後頭部を狙ってくるから、傘で隠すといいらしいよ。
と、北海道情報大学のホームページに書いてあった。

というわけで、AIにはカラスの物語を書いてもらおうかな。
【プロンプト(指示文)】
カラスを擬人化した家族を守る物語を、1000文字程度で書いてください。


鴉ノ樹(からすのき)のクロウ:漆黒の翼

 空に浮かぶ巨樹、鴉ノ樹。その秘密めいた集落の一角に、クロウの家はあった。黒い装束を纏った男、クロウ。かつては伝説と呼ばれたスパイ。今は、鴉ノ樹の護り手として、闇をその身に宿していた。妻ツヤと、幼いココとシシ。彼らがクロウの唯一の光だった。

 毎朝、陽が昇る頃、クロウは静かに家を出る。言葉は交わさない。ただ、子供たちの小さな寝息が、彼の背中を後押しする。黒いマントが風を切り、鴉ノ樹の影が朝日に伸びていく。

 今日の目的地は「風のバザール」。情報が飛び交う混沌の坩堝だ。しかし、真の任務は、鴉ノ樹に潜む敵対組織の幹部を排除すること。奴らは鴉ノ樹の血を吸い、その富を貪ってきた。クロウは、その穢れた根を断ち切るために、再び戦場へと赴く。

 風のバザールへの道のりは、常に死と隣り合わせだ。雲の切れ間は罠となり、敵の監視網は獲物を狙う獣の目だ。クロウは影のように進む。彼の足音は聞こえず、その姿は風に溶けて消える。

 バザールは騒音と欺瞞に満ちていた。クロウは人ごみを縫うように進み、目的の情報を手に入れる。その時、乾いた爆発音が響いた。鴉ノ樹の仲間が、敵の罠にかかったらしい。クロウは迷うことなく、音の方向へ駆けた。

 路地裏で、仲間が数人の敵に囲まれていた。「貴様ら、鴉ノ樹に手出しはさせん」。クロウの声が、氷点下の空気を切り裂く。彼の拳が唸りを上げ、最初の一撃で敵のスパイが壁に叩きつけられた。次々と襲いかかる敵に対し、クロウは体術と隠し持った武器で応戦する。彼の動きは、闇夜を舞う鴉そのものだ。敵の攻撃を紙一重でかわし、相手の後頭部を狙い澄まして正確な打撃を叩き込む。黒い装束の背中に刻まれた鴉の紋様が、まるで血を求めるかのように蠢いた。

 激しい攻防の末、クロウは敵の幹部を追い詰めた。幹部は背後から忍び寄るクロウの殺気に気づき、素早く背中に隠し持っていた黒い傘を開いた。クロウが背後から繰り出した渾身の回し蹴りは、見事に傘に受け止められた。衝撃で傘は大きく歪んだが、幹部の後頭部は守られた。

 「…やるな」

 クロウは感情を殺した声で呟き、次の攻撃に移行する。彼は素早い身のこなしで幹部の側面に回り込み、今度は死角となる側頭部を狙った蹴りを放つ。幹部は咄嗟に体勢を崩してそれをかわすが、クロウの攻撃は止まらない。クロウはまるで獲物を狙う鴉のように、執拗に幹部の背後を伺い、僅かな隙を突いて後頭部への攻撃を仕掛けようとする。幹部は傘を盾にしながら、懸命にクロウの動きを警戒し、背後を取られないように立ち回る。傘の骨が軋む音、激しい息遣い、そしてブーツが地面を擦る音が、血と硝煙の匂いを伴って路地裏に満ちた。

 ついに、クロウは巧妙なフェイントで幹部の注意を引きつけ、一瞬だけ開いた傘の隙間を見逃さなかった。彼の指先が閃光のように伸び、幹の首筋の後ろ、僅かに無防備になった部分を的確に捉えた。幹部は短い呻き声を上げ、その場に崩れ落ちた。

 「鴉ノ樹に手を出したことを後悔させてやる」

 クロウの冷たい声が、死んだように静まり返った路地裏に響き渡った。幹部は完全に無力化され、鴉ノ樹への脅威は一時的に去った。クロウは味方の諜報員を救出し、闇の中へと消えた。

 家に戻ると、温かいスープが置かれていた。クロウは何も言わずそれを口にする。今日の任務は終わった。子供たちの寝息が聞こえる。それだけが、彼の戦いの意味だった。

 夜空には月が輝き、鸦ノ樹を静かに照らしていた。クロウは、今日も一日、家族を守ることができたことに安堵する。しかし、この世界から悪が消え去ることはない。明日もまた、クロウは愛する家族のために、漆黒の装束をまとって戦いに赴くだろう。彼の孤独な戦いは、終わらない。

終わり


うさ井
うさ井

なかなかかっこいいじゃん。

すぐにこんな話ができたの?

ほん太
ほん太

いや、何回か指示したよ。

最初、「児童向けのカラスの生態説明文」みたいな文章になったから、
カラスを人として物語を作ってください。
と頼んだよ。

うさ井
うさ井

ほう。それで?

ほん太
ほん太

それでもまだカラスっぽかったから、
カラスの姿はさせず、黒服のスパイにしてください。
と指示したんだ。

うさ井
うさ井

なるほど。

それでこの文章になったの?

ほん太
ほん太

いや、まだだよ。

バトルアクションを中心とした物語にしてください。

カラスは後頭部を狙ってくるので、攻撃方法は後頭部を狙うようにしてください。

相手の防御の描写も入れてください。傘で後頭部を守ってください。

家族の会話をなくし、ハードボイルドな作風にしてください。

というやりとりを経て、完成したよ。

うさ井
うさ井

すべてに応えてくるAIすごいな。


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