AIに物語を書いてもらった その5 頭がパンのヒーロー

【番外編】AIショートショートチャレンジ

頭がパンのヒーローの物語を書いてもらったら、「あの物語」すぎたのでなんとか回避しました。

ほん太
ほん太

今回は、「既にある設定の物語」をAIに書いてもらったらどうなるか、を試しました。

下のほうにプロンプト(命令文)や経緯を書いていますが…

とりあえず、何回か試して、ほどよく「あの物語」から離れた作品をアップしますw

「あの物語」っぽくなってしまったものは、中ほどにあります。

ハードボイルド小説『カスタード・キッド』

闇を切り裂くネオンの光が、アスファルトの路面に濡れた影を落とす。この街はいつも、甘ったるい嘘と、苦い真実の匂いが混じり合っている。俺の名はカスタード・キッド。顔は甘いカスタードクリームが詰まったクリームパンでできている。ふざけてると思うか? ふざけてるのはこの街だ。

今夜も、俺は路地裏の片隅で、情報屋のジミーを待っていた。ジミーは昔からの腐れ縁で、この街の裏側を知り尽くした男だ。顔はパンだが、心は石よりも固い。それがこの街で生き残る術だ。

「よお、カスタード。相変わらず、甘い顔してんな」

ジミーが煙草の煙を吐き出しながら現れた。その目が、いつになく鋭い。

「砂糖は腐るが、悪は腐らねぇ。何かあったのか」

俺は低い声で尋ねた。この街では、甘い言葉の裏には、いつも毒が潜んでいる。

「例の件だ。シュガー・クイーンが動き出した」

シュガー・クイーン。この街を裏で牛耳る女だ。全身が砂糖でできていて、触れるもの全てを甘く、そして脆く変えてしまう。奴が絡むと、いつも厄介なことになる。

「何が目的だ」

「新しいレシピだ。街中のパンを、自分好みの甘さに変えようとしてる」

胸糞悪い話だ。この街のパン職人たちは、代々受け継がれてきた伝統を守ってきた。それを、あの女が勝手に弄ぶつもりか。

「そいつは許さねぇ」

俺のクリームパンの顔が、わずかに歪んだ。

シュガー・クイーンの拠点とされる、古い廃工場へと向かう。錆びついた鉄扉を押し開けると、甘ったるい匂いが鼻腔を突いた。いやな予感がする。工場の奥から、何やら騒がしい声が聞こえてくる。

「ハッハッハ!これで、この街のパンは全て私のものだ!」

シュガー・クイーンの甲高い声が響く。彼女の周りには、意識を失ったパン職人たちが倒れていた。そして、巨大なミキサーが稼働し、その中には、無数のパンが投入されていた。

「シュガー・クイーン!その手を止めろ!」

俺は声を張り上げた。シュガー・クイーンは、ゆっくりとこちらを振り向いた。その表情には、冷酷な笑みが浮かんでいた。

「あら、カスタード・キッド。まさか、あなたが邪魔しに来るとはね」

「貴様の好き勝手にはさせない」

「ふん。甘い顔のくせに、口だけは達者ね」

シュガー・クイーンは、指先から甘い粘液を放った。それは、触れたものを全て砂糖に変える。俺は間一髪でそれを避けた。

「甘いのは顔だけじゃねぇ。俺の心もだ」

俺は懐から、使い古したバターナイフを取り出した。この街で、何度修羅場をくぐり抜けてきたか分からない、相棒だ。

「おやおや、たかがバターナイフで、私を止められるとでも?」

シュガー・クイーンは嘲笑う。だが、俺は知っている。砂糖は、熱には強いが、酸には弱い。そして、俺のクリームパンの頭は、ほんの少しだけ酸味がある。

「見てな」

俺はバターナイフに、自らのカスタードクリームを少しだけ塗った。そして、シュガー・クイーンに向けて、投げつけた。バターナイフは、シュガー・クイーンの腕に命中した。シュガー・クイーンの腕が、じゅわっと溶け始めた。

「な、なんだこれは!私の体が…!」

シュガー・クイーンは苦悶の声を上げた。彼女の体は、酸によって溶け出し、甘い液体となって床に広がる。

「砂糖は溶ける。どんなに甘い夢もな」

シュガー・クイーンは、跡形もなく消え去った。パン職人たちは目を覚まし、ミキサーの中のパンも、無事に元の姿に戻っていた。俺は彼らに軽く頭を下げ、その場を後にした。

再び、路地裏の闇の中。俺の顔は、カスタードクリームが少し減ってしまっていたが、気にはしなかった。この街は、これからも甘い誘惑と、苦い真実で溢れているだろう。だが、俺がいる限り、この街のパンは、その本来の味を失うことはない。それが、顔が菓子パンでできた俺の、唯一の誇りだ。そして、俺はまた、次なる依頼を待つ。この甘くも苦い、人生の味を噛み締めながら。


禁断のプロンプトを試してみました。

ほん太
ほん太

前回はありえない舞台で活躍する侍の話を、AIのGeminiに書いてもらったよね。

渋い侍が誕生して、けっこう楽しめたね。

うさ井
うさ井

まぁ…そうだけど…

ちょっと物足りないかな。

もうAIに書かせるのも5回目だし、もっとトチ狂ったことをしてみてよ。

ほん太
ほん太

狂ったこと?…いいよ。

【プロンプト】
頭がアンパンでできているヒーローが活躍する物語を、1000文字程度で書いてください。

うさ井
うさ井

やめろぉーーーー!!

そこまで狂えとは言ってない!

「あの物語」の出版社に消されるぞ!


「あの物語」すぎて、公表できないシロモノでした。

ロボ柴
ロボ柴

「おなかが空いたんだ、ア●パ●マ●!」

どこからともなく聞こえるか細い声に、ア●パ●マ●はハッとした。平和なパン工場を飛び出し、パトロールに出かけたばかりの空の上だ。下を見やると、乾いた大地に小さな影がうずくまっている。バイキ●マ●の仕業で食べ物を奪われた子どもだ。

(もちろん以下略)

うさ井
うさ井

やめろ!ロボ柴!

そんな話を、それ以上書くんじゃない!

ふぅ…何とか伏せ字にしたが、これは「あの物語」そのものじゃないか!

しかもこの後、ジャ●おじさんやバ●コさんまで登場しているぞ…

必殺技はあのパンチだし…。

ロボ柴
ロボ柴

ア●パ●マ●の活躍は、困っている誰かのために、自分を犠牲にすることをいとわない、真のヒーローの姿を描いています。彼の物語は、優しさ、勇気、そして奉仕の精神を私たちに教えてくれます。

この物語について、他に何か知りたいことはありますか?

うさ井
うさ井

他に何か知りたいこと?

もう何も知りたくない!すぐに消せ!


アンパンから菓子パンにしてみました。

ほん太
ほん太

うさ井さん、何をそんなに焦っているの?

よく聞く設定のお話じゃないか。

うさ井
うさ井

よく聞くからダメなんだよ!アホ!

ほん太がここまで狂っているとは…

顔がアンパンって、あいつしかいないものな…。

AIがネットでどこを探しても、あいつしか出てこないわけか。

ほん太
ほん太

そんなに嫌なら、少しだけ変えようか。

【プロンプト】
頭が菓子パンでできているヒーローの物語を、1000文字程度で書いてください。

うさ井
うさ井

それでもまだ怖いって!

「あの物語」には、顔が菓子パンなんていくらでもいるんだよ!


鼻で笑える、パクリクオリティになりました。

『かしぱんマン』

「助けて!誰か、僕のメロンパンを盗んだんだ!」

小さな男の子の声が、のどかな「お菓子の里」に響き渡った。その声を聞きつけ、颯爽と現れたのは、頭が大きなメロンパンでできたヒーロー、その名もかしぱんマン!彼の体は、ふかふかの食パンでできていて、手足はサクサクのクッキーでできていた。

「大丈夫!かしぱんマンが必ず取り返してあげるよ!」

かしぱんマンは優しく微笑むと、空に飛び上がった。彼を狙っていたのは、やっぱりいたずら好きのシュガーマンだ。シュガーマンは全身が溶けた砂糖でできていて、甘いものが大好きなのだ。

「ハーッハッハッハ!かしぱんマン!このメロンパンは僕がいただくぜ!」

シュガーマンはメロンパンを抱え、甘い香りをまき散らしながら逃げ去ろうとする。

かしぱんマンは、持ち前の甘い香りでシュガーマンを惑わせ、素早い動きでシュガーマンに迫った。

「かしぱんキック!」

かしぱんマンのクッキーの足が、シュガーマンの体にクリーンヒット!しかし、シュガーマンは溶けた砂糖でできているため、ダメージを受けない。

「ムダだぜ、かしぱんマン!僕はどんな攻撃も受け流せるんだ!」

シュガーマンは得意げに笑う。かしぱんマンはピンチに陥った。しかし、彼は諦めなかった。

「お菓子の里のみんなの笑顔を守るためなら!」

かしぱんマンは、自身の頭のメロンパンから、甘い香りを放ち始めた。その香りは、シュガーマンの大好物の香りだった。シュガーマンは香りに誘われ、かしぱんマンのメロンパンに飛びつこうとする。その隙を見逃さず、かしぱんマンは渾身の力を込めて叫んだ。

「かしぱんドロップ!」

かしぱんマンは、自分の頭のメロンパンをシュガーマンにぶつけた。シュガーマンはメロンパンの甘さに酔いしれ、動きが止まってしまった。

「やられたー!甘すぎて動けないー!」

シュガーマンは甘い香りに包まれ、そのまま動けなくなってしまった。かしぱんマンは、無事に男の子のメロンパンを取り戻すことができた。

「ありがとう、かしぱんマン!」

男の子は、かしぱんマンからメロンパンを受け取ると、満面の笑みで食べた。

「どういたしまして。メロンパンは美味しいかい?」

かしぱんマンは、少しだけ小さくなったメロンパンの頭を撫でながら、男の子に尋ねた。

「うん!とっても美味しいよ!」

男の子の笑顔を見て、かしぱんマンは心が温かくなった。自分の体が少し小さくなっても、誰かの笑顔を見ることができれば、それで十分だった。

かしぱんマンは、お菓子の里の平和を守るため、今日も空を飛ぶ。彼が空を飛ぶたびに、甘くて優しい香りが「お菓子の里」に広がる。そして、その香りにつられて、また誰かが助けを求める声が聞こえてくるだろう。なぜなら、かしぱんマンがいる限り、「お菓子の里」はいつも甘くて優しい香りに包まれているのだから。

ほん太
ほん太

絵本だとしたら、100円のクオリティだね。

うさ井
うさ井

100円も出せるか?

ネットで無料公開してみたものの、誰からも見向きもされず、最後は本家に訴えられて消されるクオリティだな。


「あの物語」から逃れるため、ハードボイルドにしてみました。

ほん太
ほん太

顔がパンというだけで、「あの物語」っぽくなるんだね。

なるべく雰囲気が離れるよう、ジャンルを指定してみようか。

【プロンプト】
顔が菓子パンでできているヒーローの、ハードボイルド小説を1000文字程度で書いてください。

ほん太
ほん太

これでできたのが、冒頭の『カスタード・キッド』です。

ジャンル指定したら、やっと「あの物語」から遠ざかることができたね。

個人的には、かなり面白いと思うよw

所々、ちゃんと菓子パンに絡めたハードボイルドなセリフが入るのが笑えるよw

うさ井
うさ井

恋愛小説『スルメイカ』のときも感じたけれど、

AIって「良いこと言ったぜ」感を出せると、おもしろくなるのかも。

読む人の好みによるだろうけど。


イメージイラストを描いてもらいました。

ほん太
ほん太

それでは最後に、いつも通り絵を描いてもらおうかな。

【プロンプト】
この物語のイメージイラストを描いてください。

ロボ柴
ロボ柴

物語のイメージイラストです。

ほん太
ほん太

顔デカっw

つぎは、出だしの一文だけ指定して書いてもらうのも面白そう。


以下、広告です。
「カスタード・キッドなりきり」セット




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