頭がパンのヒーローの物語を書いてもらったら、「あの物語」すぎたのでなんとか回避しました。

今回は、「既にある設定の物語」をAIに書いてもらったらどうなるか、を試しました。
下のほうにプロンプト(命令文)や経緯を書いていますが…
とりあえず、何回か試して、ほどよく「あの物語」から離れた作品をアップしますw
「あの物語」っぽくなってしまったものは、中ほどにあります。
ハードボイルド小説『カスタード・キッド』
闇を切り裂くネオンの光が、アスファルトの路面に濡れた影を落とす。この街はいつも、甘ったるい嘘と、苦い真実の匂いが混じり合っている。俺の名はカスタード・キッド。顔は甘いカスタードクリームが詰まったクリームパンでできている。ふざけてると思うか? ふざけてるのはこの街だ。
今夜も、俺は路地裏の片隅で、情報屋のジミーを待っていた。ジミーは昔からの腐れ縁で、この街の裏側を知り尽くした男だ。顔はパンだが、心は石よりも固い。それがこの街で生き残る術だ。
「よお、カスタード。相変わらず、甘い顔してんな」
ジミーが煙草の煙を吐き出しながら現れた。その目が、いつになく鋭い。
「砂糖は腐るが、悪は腐らねぇ。何かあったのか」
俺は低い声で尋ねた。この街では、甘い言葉の裏には、いつも毒が潜んでいる。
「例の件だ。シュガー・クイーンが動き出した」
シュガー・クイーン。この街を裏で牛耳る女だ。全身が砂糖でできていて、触れるもの全てを甘く、そして脆く変えてしまう。奴が絡むと、いつも厄介なことになる。
「何が目的だ」
「新しいレシピだ。街中のパンを、自分好みの甘さに変えようとしてる」
胸糞悪い話だ。この街のパン職人たちは、代々受け継がれてきた伝統を守ってきた。それを、あの女が勝手に弄ぶつもりか。
「そいつは許さねぇ」
俺のクリームパンの顔が、わずかに歪んだ。
シュガー・クイーンの拠点とされる、古い廃工場へと向かう。錆びついた鉄扉を押し開けると、甘ったるい匂いが鼻腔を突いた。いやな予感がする。工場の奥から、何やら騒がしい声が聞こえてくる。
「ハッハッハ!これで、この街のパンは全て私のものだ!」
シュガー・クイーンの甲高い声が響く。彼女の周りには、意識を失ったパン職人たちが倒れていた。そして、巨大なミキサーが稼働し、その中には、無数のパンが投入されていた。
「シュガー・クイーン!その手を止めろ!」
俺は声を張り上げた。シュガー・クイーンは、ゆっくりとこちらを振り向いた。その表情には、冷酷な笑みが浮かんでいた。
「あら、カスタード・キッド。まさか、あなたが邪魔しに来るとはね」
「貴様の好き勝手にはさせない」
「ふん。甘い顔のくせに、口だけは達者ね」
シュガー・クイーンは、指先から甘い粘液を放った。それは、触れたものを全て砂糖に変える。俺は間一髪でそれを避けた。
「甘いのは顔だけじゃねぇ。俺の心もだ」
俺は懐から、使い古したバターナイフを取り出した。この街で、何度修羅場をくぐり抜けてきたか分からない、相棒だ。
「おやおや、たかがバターナイフで、私を止められるとでも?」
シュガー・クイーンは嘲笑う。だが、俺は知っている。砂糖は、熱には強いが、酸には弱い。そして、俺のクリームパンの頭は、ほんの少しだけ酸味がある。
「見てな」
俺はバターナイフに、自らのカスタードクリームを少しだけ塗った。そして、シュガー・クイーンに向けて、投げつけた。バターナイフは、シュガー・クイーンの腕に命中した。シュガー・クイーンの腕が、じゅわっと溶け始めた。
「な、なんだこれは!私の体が…!」
シュガー・クイーンは苦悶の声を上げた。彼女の体は、酸によって溶け出し、甘い液体となって床に広がる。
「砂糖は溶ける。どんなに甘い夢もな」
シュガー・クイーンは、跡形もなく消え去った。パン職人たちは目を覚まし、ミキサーの中のパンも、無事に元の姿に戻っていた。俺は彼らに軽く頭を下げ、その場を後にした。
再び、路地裏の闇の中。俺の顔は、カスタードクリームが少し減ってしまっていたが、気にはしなかった。この街は、これからも甘い誘惑と、苦い真実で溢れているだろう。だが、俺がいる限り、この街のパンは、その本来の味を失うことはない。それが、顔が菓子パンでできた俺の、唯一の誇りだ。そして、俺はまた、次なる依頼を待つ。この甘くも苦い、人生の味を噛み締めながら。
禁断のプロンプトを試してみました。

前回はありえない舞台で活躍する侍の話を、AIのGeminiに書いてもらったよね。
渋い侍が誕生して、けっこう楽しめたね。

まぁ…そうだけど…
ちょっと物足りないかな。
もうAIに書かせるのも5回目だし、もっとトチ狂ったことをしてみてよ。

狂ったこと?…いいよ。
【プロンプト】
頭がアンパンでできているヒーローが活躍する物語を、1000文字程度で書いてください。

やめろぉーーーー!!
そこまで狂えとは言ってない!
「あの物語」の出版社に消されるぞ!
「あの物語」すぎて、公表できないシロモノでした。

「おなかが空いたんだ、ア●パ●マ●!」
どこからともなく聞こえるか細い声に、ア●パ●マ●はハッとした。平和なパン工場を飛び出し、パトロールに出かけたばかりの空の上だ。下を見やると、乾いた大地に小さな影がうずくまっている。バイキ●マ●の仕業で食べ物を奪われた子どもだ。
(もちろん以下略)

やめろ!ロボ柴!
そんな話を、それ以上書くんじゃない!
ふぅ…何とか伏せ字にしたが、これは「あの物語」そのものじゃないか!
しかもこの後、ジャ●おじさんやバ●コさんまで登場しているぞ…
必殺技はあのパンチだし…。

ア●パ●マ●の活躍は、困っている誰かのために、自分を犠牲にすることをいとわない、真のヒーローの姿を描いています。彼の物語は、優しさ、勇気、そして奉仕の精神を私たちに教えてくれます。
この物語について、他に何か知りたいことはありますか?

他に何か知りたいこと?
もう何も知りたくない!すぐに消せ!
アンパンから菓子パンにしてみました。

うさ井さん、何をそんなに焦っているの?
よく聞く設定のお話じゃないか。

よく聞くからダメなんだよ!アホ!
ほん太がここまで狂っているとは…
顔がアンパンって、あいつしかいないものな…。
AIがネットでどこを探しても、あいつしか出てこないわけか。

そんなに嫌なら、少しだけ変えようか。
【プロンプト】
頭が菓子パンでできているヒーローの物語を、1000文字程度で書いてください。

それでもまだ怖いって!
「あの物語」には、顔が菓子パンなんていくらでもいるんだよ!
鼻で笑える、パクリクオリティになりました。
『かしぱんマン』
「助けて!誰か、僕のメロンパンを盗んだんだ!」
小さな男の子の声が、のどかな「お菓子の里」に響き渡った。その声を聞きつけ、颯爽と現れたのは、頭が大きなメロンパンでできたヒーロー、その名もかしぱんマン!彼の体は、ふかふかの食パンでできていて、手足はサクサクのクッキーでできていた。
「大丈夫!かしぱんマンが必ず取り返してあげるよ!」
かしぱんマンは優しく微笑むと、空に飛び上がった。彼を狙っていたのは、やっぱりいたずら好きのシュガーマンだ。シュガーマンは全身が溶けた砂糖でできていて、甘いものが大好きなのだ。
「ハーッハッハッハ!かしぱんマン!このメロンパンは僕がいただくぜ!」
シュガーマンはメロンパンを抱え、甘い香りをまき散らしながら逃げ去ろうとする。
かしぱんマンは、持ち前の甘い香りでシュガーマンを惑わせ、素早い動きでシュガーマンに迫った。
「かしぱんキック!」
かしぱんマンのクッキーの足が、シュガーマンの体にクリーンヒット!しかし、シュガーマンは溶けた砂糖でできているため、ダメージを受けない。
「ムダだぜ、かしぱんマン!僕はどんな攻撃も受け流せるんだ!」
シュガーマンは得意げに笑う。かしぱんマンはピンチに陥った。しかし、彼は諦めなかった。
「お菓子の里のみんなの笑顔を守るためなら!」
かしぱんマンは、自身の頭のメロンパンから、甘い香りを放ち始めた。その香りは、シュガーマンの大好物の香りだった。シュガーマンは香りに誘われ、かしぱんマンのメロンパンに飛びつこうとする。その隙を見逃さず、かしぱんマンは渾身の力を込めて叫んだ。
「かしぱんドロップ!」
かしぱんマンは、自分の頭のメロンパンをシュガーマンにぶつけた。シュガーマンはメロンパンの甘さに酔いしれ、動きが止まってしまった。
「やられたー!甘すぎて動けないー!」
シュガーマンは甘い香りに包まれ、そのまま動けなくなってしまった。かしぱんマンは、無事に男の子のメロンパンを取り戻すことができた。
「ありがとう、かしぱんマン!」
男の子は、かしぱんマンからメロンパンを受け取ると、満面の笑みで食べた。
「どういたしまして。メロンパンは美味しいかい?」
かしぱんマンは、少しだけ小さくなったメロンパンの頭を撫でながら、男の子に尋ねた。
「うん!とっても美味しいよ!」
男の子の笑顔を見て、かしぱんマンは心が温かくなった。自分の体が少し小さくなっても、誰かの笑顔を見ることができれば、それで十分だった。
かしぱんマンは、お菓子の里の平和を守るため、今日も空を飛ぶ。彼が空を飛ぶたびに、甘くて優しい香りが「お菓子の里」に広がる。そして、その香りにつられて、また誰かが助けを求める声が聞こえてくるだろう。なぜなら、かしぱんマンがいる限り、「お菓子の里」はいつも甘くて優しい香りに包まれているのだから。

絵本だとしたら、100円のクオリティだね。

100円も出せるか?
ネットで無料公開してみたものの、誰からも見向きもされず、最後は本家に訴えられて消されるクオリティだな。
「あの物語」から逃れるため、ハードボイルドにしてみました。

顔がパンというだけで、「あの物語」っぽくなるんだね。
なるべく雰囲気が離れるよう、ジャンルを指定してみようか。
【プロンプト】
顔が菓子パンでできているヒーローの、ハードボイルド小説を1000文字程度で書いてください。

これでできたのが、冒頭の『カスタード・キッド』です。
ジャンル指定したら、やっと「あの物語」から遠ざかることができたね。
個人的には、かなり面白いと思うよw
所々、ちゃんと菓子パンに絡めたハードボイルドなセリフが入るのが笑えるよw

イメージイラストを描いてもらいました。

それでは最後に、いつも通り絵を描いてもらおうかな。
【プロンプト】
この物語のイメージイラストを描いてください。

物語のイメージイラストです。


顔デカっw
つぎは、出だしの一文だけ指定して書いてもらうのも面白そう。
以下、広告です。
「カスタード・キッドなりきり」セット